ハワイ3

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ハレアカラ
今回も前回に引き続きハワイのマウイ島の話ですが、海ではなく山の話です。
マウイ島最高峰、標高3,055mの「ハレアカラ」に行った時のことを書きます。
ハレアカラは火山ですが現在は噴火を休止した「世界最大級の休火山」だそうです(Wikipedia他より)。

「ハレアカラ」は、ハワイ語で「太陽の家」という意味だそうで、ハワイ人にとって神聖な場所として崇められてきた山です。
山体はかなりでかく、マウイ島のかなりの地域から山を眺めることができると思います。

ハレアカラの麓付近

私は日帰りツアーでハレアカラに行きました。
私が行ったのはハレアカラの頂上で夕陽を見て、その後、天体観測をするという何ともロマンチックな内容のツアーです。

「えっ、標高3,055mの山頂で夕陽を見るって登るだけで大変、私には無理、無理っ」

と思ったそこのあなた。
ご安心ください。
ハレアカラは麓から頂上まで道路が整備されていて誰でも標高3,000mを超えた頂上付近まで車で行くことができます。

ハレアカラ山頂付近

ツアーについて
ハレアカラへのツアーは、ホテルまで日本人ガイドさんが運転するバンが迎えに来て行きます。
カパルアのホテルを15時頃出発、この日は他のホテルで1組(日本人)を乗せ、次に別のホテルで日本人の若い男の人一人を乗せ私たちを含め5人のツアーでした。
私も海外へ一人旅することはありますが、都市部ばかりでこのツアーに参加したお兄さんみたいに一人でビーチリゾートに行く勇気はありません。
彼は中々の強心臓の持ち主のようです。

出発してから早速、頂上へと行きたいところですが、標高3,000mを超えるところへ行くため高山病予防を兼ねところどころ休憩を挟みます。
ハレアカラには3ヶ所のビジターセンターがあるそうですが、今回のツアーの休憩は2回あり、どちらもこのビジターセンターに車を止めてのものでした。

ハワイの高山地帯で見られるギンケンソウ

ツアーは午後、ホテルを出発して戻るのが夜遅くになるためツアーには夕食が含まれています。
夕食と言ってもどこかお店に入って食べるのではなくバンの中で弁当を食べます。
このお弁当、日本の弁当のようにご飯とおかずが入っているのですが、メインの鶏肉やご飯の量が
「さすがアメリカン」
と思わせるほどボリュームたっぷりの食事でした。
でも、おいしく全てを頂きました。

ハレアカラの山頂部は、「ハレアカラクレーター」と言われる火口があるのですが、大きさは直径約11km、幅約3km、深さ約800m、火口部の外周約34kmとかなり大きく、表面は赤土で覆われ月のクレーターのような光景から、映画「2001年宇宙の旅」のロケ地になったり、アメリカ航空宇宙局(NASA)のアポロ計画で、宇宙船の月面着陸の実験などが行われたという話をガイドさんから聞きました。

夕方、このクレーターに霧がかかりその霧に自分の影が映り込みました(下記画像)。

これは「ブロッケン現象」と言われるもので大変珍しい現象だそうです。
「ブロッケン現象」とは、背後から光が差し込み雲や霧に映り込んだ自分の影の回りに光の輪ができる現象のことだそうです。
通常、影の回りの輪は虹色が多いそうですが、私のはそこまで色がついた輪ではなかったです。

話は少しそれますが、富士山を登る方の多くが、夜中に7合目や8合目の山小屋を出発し、山頂で日の出を見ることを目指しますが、この日の出を
「ご来光(ごらいこう)」
などと言い拝みます。
しかし、本来の「ご来光」は頂上で日の出を見ることでは無いそうです。
富士山は元々レジャーで登る山ではなく信仰登山の山で、富士山頂から火口を見た時に現れる「光の輪を背負った影」に仏様を見た思いになるそうで、
これを

「ご来迎(ごらいごう)」

として拝み、これが転じて今の「ご来光」になっているそうです。
この「ご来迎」の「光の輪を背負った影」こそ、ブロッケン現象により現れたものです。
このあたりの話は、NHK「ブラタモリ」でタモリさんが富士山に登頂された回で解説の先生が仰っていました。

ハレアカラ山頂
ハレアカラの山頂からは遠くにはハワイ島最高峰標高4,025mのマウナケアも見えました。
夕陽も山の頂で見るだけあってダイナミックで美しいものでした。

ハワイ島のマウナケア

そいていよいよメインイベント「星空観察」です。
この日は日中から良い天気でホテルにいるときから
「どんな星空を見ることができるんだろう?」
と楽しみにしていました。

夜、真っ暗になって寒さもあり夕陽を見た後、一旦待機していたバンから外に出て夜空を見上げると、それはそれはもう立派な…
満月でした!?

「もう、どうしてっ」

て感じです。
はっきり影が出来るくらい月明かりが煌々と照っていて、星はほんの少ししか見えませんでした(涙)。
ガイドさんが懐中電灯で夜空をかざしながら

「本来、このあたりに天の川がみえるんですけどねぇ」

などと言ってますが、むなしく響くだけです。
それでも天体望遠鏡で木星の表面のガスを観察したり土星の輪を観察できたりと面白い体験もできました。
次、行く時は月齢表を確認してからツアーに行くことを決意した次第です。

そんなこんなで万点の星空は残念ながら見ることはできませんでしたが、それでも素晴らしい体験でした。
今回は午後出発のツアーでしたが、ハレアカラには夜中にホテルを出発し山頂で日の出を見るツアーもあります。
ハレアカラ山頂の日の出は美しいとのことで、こちらもチャレンジしたいと思っています。

夕暮れ時のハレアカラ山頂付近

私が行ったのは7月ですが、ハレアカラ山頂は標高3,000mを超えるのでかなり気温が低くなります。
特に夜は冷えます。
真夏でも防寒対策はしっかりして行ってくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。
このブログがあなたの旅行先を決める際の参考に少しでもなればうれしいです。
次回をお楽しみに!

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